当研究室では、各メンバーに自主性・主体性をもって研究生活を進めていってもらうことを重視しています。みなさんが研究を面白いと感じ、自然とそれを突き詰めていきたくなる環境・雰囲気を提供できるように心がけています。そのようにして高いモチベーションと研究スキルを育み、それを最先端の成果へとつなげていくことが目標です。
CO2の有効利用、石油化学プロセス、化成品合成、水素製造、燃料電池、排ガス浄化など、我々の身の回りの重要な化学反応には多くの場面で触媒が必須となっており、逆にその触媒の性能が人類社会の営みのパフォーマンスに大きな影響を与えていると言って差し支えありません。そのため、革新的な触媒を開発し世に送り出すことが出来れば、社会の発展に大きく寄与することが出来ます。
触媒研究においては、対象となる化学反応に関する有機化学・無機化学的知識に加え、触媒自身の合成に関する無機材料化学、さらには触媒の構造解析や反応機構を理解するのに必要な物理化学的知識など、化学における広範な知識を必要とします。逆に言えば、触媒の研究に対して真摯に向き合い、課題解決に必要な知恵と経験をその過程で体得していけば、これらの知識とスキルは自然と身に付けることができ、皆さんの将来に大いに役立つことになると思います。
また、当研究室はまだまだ新しい研究室ですので、ラボの雰囲気はこれから加わる皆さんによって醸成されていくと思います。ぜひ私たちと一緒に、魅力ある研究環境を作っていきましょう。 興味のある方、質問や見学希望の方は遠慮なく古川までご連絡ください。